ショパンの手

先日ショパンの実物大の手のコピーが手にはいりました。
自分の手と比較すると、小さいです。ショパンの手は小さいです。女性の手と比較しても小さいです。
そんな小さな手であんな難しい曲を作曲し弾いたとなると、ピアニストにとって手の大きさは必要十分条件では
ないみたいですね。手が大きいに越したことはないが、大きくなければテクニックで十分に補えるという事ですね

つい最近知ったのですが、ショパンの手は当時ピアニストの中では最も小さく、最も大きかったのは
ラフマニノフだそうです。ただ、彼はマルファン症候群という病に罹っていた可能性が極めて高く、その指先は
クモの足の様に非常に細かったそうです。彼の演奏は録音されているので実際聴いてみると、左手で奏でる
低音は聴く者の腹にズシッと響く音で驚きます。
彼の演奏を聴いた後に、私の最も好きなピアニスト・ホロヴィッツを聴くと軽く感じてしまいます。ホロヴィッツの
奏でる音は派手なんですが、ラフマニノフと比較すると軽いんです。曲の表面をサッとなぞっているようで、重厚さに欠ける様な感じです。