4年程前から被害が出ていたヒグマOSO18が駆除された。忍者熊とも言われ中々目視されていなかった。
当初は2メートル50を超える巨大ヒグマと考えられていたが、昨年辺りから普通のヒグマと変わらない大きさと認識されていた。
唯、牛の被害が多く60頭以上出ている。このヒグマが原因で酪農を辞めた方もいるそうだ。本来ヒグマは馬を襲うそうだが、北海道も
野生の馬がいるわけでもなく比較的襲いやすい牛がターゲットにされたのだと考えられる。このヒグマ、幼い時に母熊が罠にかかるのを見たか
あるいは兄弟がかかるのを見たかで箱罠には決してかからなかった。今回駆除されて良かったし、実物を画像でしっかり見れて私も満足している。
体重が330kgもあるのだが、専門家が見たところ痩せているそうだ。餌を満足に食べられていなかったのだろう。北海道はエゾシカが異常繁殖し
ヒグマが年間を通して食べることが可能だそうだ。故に冬眠をしないヒグマがいるのが現状。狼が絶滅し、一時エゾシカを保護したことが起因している。
私は巨大生物に非常に興味がありヒグマに関しても獣害史上最悪の事件「三毛別羆事件」もその熊サイズに関心がある。当時の行政はこれだけの大事件にも
関わらず、当のヒグマのサイズを計測していなかった。2m75という数字はあくまでも目測であり正確はない。なぜ計測しなかったのだろう。北海道に生息する
ヒグマとは明らかに大きさが違う。通常は2m位だそうだ。そうすると三毛別のヒグマは二回り程大きい。突然変異か、あるいは流氷に乗ってシベリアの巨大な
ヒグマが上陸したのだろうか。流氷に乗ってくるとは信じがたいだろうが、実際文献によると江戸時代、流氷に乗ってヒグマが新潟に上陸した記録が残っている。
事件当時、射殺されたヒグマは地元民によって食べられてしまったそうだ。その骨は丁寧に埋葬された訳ではなく、食べられた周辺に捨てられたようなので探せば
出てくるのではないだろうか。