そば切りで大事なのは鉢

今回商工会議所の事業で「まちゼミ」をやっていますが、ウチのゼミがでそば打ちをやれると思い
申し込む方が結構います。ウチではそば打ちはやりません。調理場に一般の方が入る事がよろしくないとの
保健所の見解です。
そば屋のこれからのスタイル、江戸そばの歴史と江戸の食文化の話を酒とつまみを食べながら会話形式で
行うのがウチのまちゼミです。
仮にそば打ちをやるとすると、ほとんどの方がのす事と切る事に集中すると思います。
そば切りを作る事で最も大切なのは鉢です。すなわち粉と水を混ぜて煉る事です。これをいかに手早くやるかが
そば切りが上手になるかのポイントです。
ところがこの鉢を皆さんおろそかにするのでそばが繋がらないのです。鉢は体力勝負ですから、力が必要です。
私も今でも筋力トレーニングは欠かせません。短時間で一気に練り上げるので、終わった後は息切れをしています。そば粉の量がどんなに多くても7~8分で練り上げます。10分もかかったら手の温度でそばの香りが飛んでしまいます。

仮にウチでやるとするとそば粉と水を混ぜ合わせて練り上げる所までです。