そば屋のつまみは種物に使用される具材がそれにあたります。
種物といえば天ぷらそば、鴨そば、山掛け、おかめ、卵とじ、月見がパッとおもいつきますね。
それに使われている具材が天ぷら、鴨が合焼、山掛けが山葵芋、おかめが板わさ、出汁巻、
卵とじ、月見が焼海苔といったつまみになります。
この中で焼海苔が江戸から昭和初期に食べられてい物と現在食べられている物とではだいぶ違います。
端的にいえば海苔の種類が違うのす。
現在食べられている海苔はスサビノリという種類です。特徴は食感が堅い、旨味が少ない、香りが
あまりしない。よく海苔巻を食べていると噛みきれない海苔がありますよね。あれがスサビノリの
特徴をよくあらわしています。この海苔を浅草海苔といって売られているのが現状です。
パーセンテージで表すと実に99%です。
残りの1%が本来浅草海苔とよべる海苔で以前食べられてた物です。
アサクサ種という海苔で作られるから浅草海苔なのです。
その特徴はとにかく香りと旨味が強く、とても柔らかいのです。ただしこの海苔は海の汚れには非常に敏感で、
汚れがひどくなると作れなくなります。絶滅危惧種Aランクに指定されています。
4~5年前に多摩川の河口で何十年振りかに天然のアサクサ種の海苔が発見されましたが、東京湾では養殖には至っておりません。
現在は有明海で養殖されており、非常に高価な海苔になっております。およそ一畳(10枚)5000円程します。
1枚500円程になりますね。店売りだと1人前1800~2000円の値段になります。
ちなみに浅草海苔と名付けたのは徳川家康と言われております。
浅草海苔
- 春のコースの一部です。
- 蒲鉾の話