ぐい吞みで飲む芋焼酎

 ウチの芋焼酎はぐい吞みで飲む。これは俺がこのやり方で芋焼酎を飲めるようになったから。湯桶にお湯または蕎麦湯、そして温めた芋焼酎一合を徳利で出す。それをぐい吞みに半分づつ入れて飲む。神保町の兵六のやり方を思いっきりパクった。この飲み方が芋焼酎を美味しく飲む一番の方法だと俺は思う。この地域ではウチ一軒しかやっていない。流行らそうと考えている。芋焼酎の水割りは芋の香りを抑えて飲んでいるような気がして好かない。鹿児島の方も真夏でもお湯で割って飲むそうだから、芋はお湯割りだろう。ちなみに神保町の兵六は現在三代目。二代目までは女性出入り禁止。江戸の名残を留めていた。飲み屋は女に聞かれたくない話を男がする所ということだ。