現在、米の価格が上昇して悲鳴を上げている。確かに消費者である俺からすれば今までの価格と比較するとんでもなく高い。しかし、生産する農家からすればやっと妥当な価格になったかと思っているか、まだまだ安いと思っているのだろう。消費者は安い方がいい。でも生産者からすれば今までの価格が安すぎたと言いたいのだろう。米の価格を安くすれば、離農する方が増え、米の生産量が減り更に価格上昇という事にならないだろうか。最悪輸入米がとんでもなく増え、国産米が本当に極僅かという結果が来るように俺は考える。今、ウチで扱っているそば粉、国産である。だが、国産のそば粉ってとんでもなく少ないという事を知っている人は少ない。2万トン弱しか生産されていない。パーセンテージにすると15パーセント未満。85パーセント以上が外国産である。安さばかりを求めたばかりにそばの生産者が少なくなり海外に頼らざるを得なくなった。今は我々そば屋が農家にお願いして作ってもらっているのが現状だ。故にそばだからと言って安いというわけにはいかない。国産のそば粉は米の数倍はする。手打ちそば屋に行けばせいろ一枚1500円から2000円が妥当な値段になってくる。殆どの方が機械打ちのそば屋にしか行ったことがない。機械打ちのそば屋の場合、外国産のそば粉が3割、小麦粉が7割、これだと出汁を入れても原価は100円未満。せいろ一枚300円から400円で提供できる。
国産のそば
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