通があつまるそば屋ではない

通があつまるそば屋ではない

手打ちそば屋ですと、そば通が集まる店になりがちです。
ウチはそういう店ではありません。酒呑みが集まる店にしたいという考えでいます。

江戸そば屋は飲み屋として成立していて、決してどこどこ産のそばを使用していて
水分量はこれこれでといったそばの事だけに詳しい店にはしたくないです。

無論そば粉は国産で香りいい物を使用していますが、そば屋ってそれだけではないだろう。
もっと他の事にも気を使う事が沢山あるように思えるのです。

例えば日本酒、今はやりの淡麗辛口だけが日本酒ではないと思うんです。
濃厚は味わいで、雑味たっぷりの日本酒があってもいいではないですか。
ウチのお客様は、濃厚で雑味たっぷりの日本酒を好みます。

いわゆる江戸時代の日本酒です。この古くて新しい日本酒の方が今流行の日本酒より
でます。

飲み屋として総合的に質の高いサービスをするのが手打ちそば屋だと私は考えます。
食べ物だけではなく、そうじ、器、接客全てを食べて頂きたいとお客様には思っています。