ごぼう天から

ウチは祖父の代から天ぷらとそばで売ってきた。俺で3代目。俺も天ぷらを提供しなければいけない。しかし俺は逃げていたのかもしれない。ワンオペという事を口実に天ぷらを避けてきた。先週の土曜日からごぼう天そばを始めた。最初は母親と同じやり方で揚げた。どうもゴボウ同士が油の中でくっつき合う。それを解消する為に薄い衣で揚げることに昨日からした。今考えると母親の衣は濃かったのかもしれない。もちろん祖父の衣よりは薄くはなっている。唯専門店の衣と比較すると濃い。現在のそば屋の天ぷらは専門店のような軽い天ぷらを求められている。その流れに沿うように俺も薄い衣を使用していきたい。