いつの頃か手打ちそば屋に対する
既成概念が出来上がってしまった様に見受けられます。
そば通と呼ばれる方々が
どこどこ産のそばだとか、水分量がどうとか。
それにならって自分も通だと言わんばかりに
どこのそば粉と訊いてきたり。
私に言わせれば、けっ、何言ってんだよ。
江戸っ子はそんなところにこだわれねぇよ
と言いたい。
高々そばじゃねぇか。
もともとは代用食、そんなところに
重きは置かない。
ウチの店に来たらまず驚かれます。
つまみが豊富で、しかも他店にはまず見られない
物がほとんどです。
そして酒も淡麗辛口ではなく、雑味たっぷり
濃厚な味です。
焼酎も米・芋はそれぞれ一合づつ出してます。
そば屋で飲むのがこんなに楽しいのか、
とまず感じて貰いたい。
そして、そば屋で飲んでいる事が
人生をこんなに豊かにしてくれるのか
と、お客さんをこの境地にまで導きたいのが
私の考えです。
私の考えるそば屋観を店で表したいです。