フランスで日本人が三ツ星

フランスで日本人が三ツ星をとりました。

これはすごい事です。

職人の世界ではまだ封建的ですから
中々異国の人がその国の権威ある賞をとるのは
難しいです。

知り合いにフレンチのシェフがいるのですが
彼がフランスの二ツ星で修業している時の話です。

初めてフランスに行く訳ですから、言葉も分からい。
労働申請を出したり、履歴書を書いたりするのも
人頼りです。

そこでモノを言うが金です。
金がなければ何もできない、資本主義というのを
肌身で感じるそうです。

また、運よくレストランに入れたとしても
そこで待っているのは人種差別だそうです。

日本人は賄を作ってもらえるそうですが
黒人・ヒスパニックは賄も作ってもらえないそうです。

すなわち同じ働いている仲間とはみてもらえないそうです。

一番汚い仕事をさせられるそうです。

そんな厳しい世界で働いて三ツ星をとるって
とんでもない事です。

想像を絶する努力があったのだと思います。

日本人が初めてフランスで一ツ星をとったのが40年程前です。

今は飯田橋にあるホテルエドモントの総料理長の中村んさん

その後は2003年、今1部上場企業の「ヒラマツ」の平松さん

そしてその次が「ステラマリス」の吉野さんと来て、後に続々と
日本人がフランスで星を獲得するようになりました。

日本でフレンチで星をとる以上に本国フランスでフランス料理で
とるのは難しいです。

それはフランス人が自国の料理に誇りを持っているからです。

フランス人以外でフランス料理を作れるのかと心の奥底にはあるのです。

それはすごく保守的はあるのですが、私は素晴らしい事だと思います。

ソムリエでもフランスではタバコをすったら、もうそれで御飯の食い上げです。

でも日本では大手のホテルのシェフソムリエが平気でタバコや葉巻を吸って
ソムリエをやっている。皆さんが誰でも知っているあのソムリエもタバコを吸っている。

それでソムリエですと威張っていられる日本の現状ってどうなのでしょう。

フランス料理に対する冒涜の様に思えるのですが。