ちょっとジャズの話

今月アンドレ・プレヴィンが亡くなりました。
彼はジャズピアニストです。黒人かと思っていたのですが、白人だったんですね。

彼の演奏を聴いた事がないし、写真でも見た事がなかったです。
この頃はクラッシックの指揮者、映画音楽の方が有名でジャズピアニストとして
演奏も録音もしてなかった様です。

事実CDを買いに行っても売ってないです。
では、何故彼の名を知っていたか。

不世出のジャズピアニスト アート・テイタムにある人が尋ねました。
「アンドレ・プレヴィンって知っているか」と。

するとテイタムが「ああ、右手でしかピアノが弾けない奴な」と答えたそうです。
アート・テイタム以外のジャズピアニストは右手でしかピアノが弾けないのです。

これ本当。テイタムは両手で弾けました。
彼以外のジャズピアニストが持っているコンプレックスが
正にここにあるのです。

左手はコードを押さえるだけ。奏でるリズムがズンチャ、ズンチャ
これではねぇ~

両手で弾けてこそのピアニストです。
テイタムの奏でる音は弦楽器の音に近いし、演奏を見れば優雅そのもの。
あのホロヴィッツが大絶賛したことも理解できます。

ちなみにホロヴィッツもジャズの名曲「Tea For Two」を弾いてますが
今一という演奏です。