そば湯が出た後でも「お茶下さい」と声がかかります。
う~ん、もうそば湯が出たらそれを飲んで〆といのがそば屋の決まり事です。
本来そば屋ではお茶、水はでません。
それはそば屋が飲み屋だからです。
飲み屋にいって最初に注文するのは酒でしょう。
お茶、水は注文しませんよね。
都内の老舗に行っても、まずお茶、水はでません。
江戸の昔、そば屋はお客さんの顔を見てからそばを打ち始めました。
打ち終わるまでおよそ20~30分かかります。
その間酒を飲んで待つのがそば屋のルールですね。
そばの前にやるものだから、日本酒を「そば前」といいます。
都内の老舗にいったら、昼から8割程の方が飲んでますよ。
お客さんがお茶、水という声がかかるようになったのは
やはりそば屋が食堂をやってしまった事が原因です。
まあそば屋の責任ですね。
ですから、この悪しき風習をなくす為にそば屋は日々努力をしなくてはいけません。
私の師匠は「そば屋でお茶、水を出さないで文句は言われる筋合いはねぇ。
酒、そば湯を出さないで文句を言われたら、それは素直に謝らなくてはいけねぇよ。」
と教わりました。