醤油の街、野田を通してそば屋を考えると

醤油の街、野田を通してそば屋を考えると

野田は醤油の町です。

その醤油に関連した色んな食べ物を売りにしている商売が
野田にはあります。

そば、うなぎといった醤油をメインに使う商売はもちろんです。

お菓子で最中、煎餅に注目してます。

無理やり醤油を使ってお菓子作る訳ではありません。

醤油を使うことによってそのお菓子が一段と際立つのです。

醤油最中はあんこに醤油を加えているのですが、
昔からあんこには甘さをより引き出す為、醤油や塩を使っていました。

この最中はそれ以上に醤油を加えて、醤油の香りをあんこにまとわせるのです。
醤油にはバニラの香りと同じ成分が入っているので、あんことは合います。
ただ、こんな科学的な事から醤油を入れているのではなく、
醤油を入れて、あんこに醤油の香りをまとわせると旨いから入れたのだと思います。

煎餅においても、通常頭に思い浮かべるのは堅い厚みのある煎餅です。
しかし、薄い生地で焼き上げ、そこに醤油をぬってサッとあぶって
焦げた醤油の匂いをまたわせる煎餅。

ほんとに薄いんです。ちょっとの衝撃でパリッと割れてしまう煎餅。
他の地域では見受けられない物です。

これも極薄い煎餅の生地に醤油を塗って、あぶってたべると香ばしくて
うまいからそうしたのだと思います。

これを参考にそば屋を考えると、何でもかんでもそば粉を使って
作る料理ってどうなのって考えちゃいます。

そば粉を使って作ると旨いから作る料理
これが蕎麦料理だと思うんです。

この点で考えると、そば豆腐って美味しいですか?
私は無理やりそば粉を使った料理の典型だと考えます。

故にウチでは現在そば豆腐は作ってません。
その代りの胡麻豆腐です。

そばの実を使って雑炊っていうのが地方の料理にあります。
これも私は旨いと思いません。

それで考えたのがそばの実のサラダです。
これ、お客さんの評判も上々です。

そば粉で作るクレープは旨いです。
コースで出すときもあります。

このクレープの江戸版でそば粉のお好み焼き・醤油風味
も香ばしくおいしいです。

私が店でそばを使用した料理は旨いが一番の条件です。