世の中何事も合理的に効率よくやるように言われてます。
仕事においてはそうかもしれません。
ただし調理に携わる仕事をしている者にとっては
合理的には出来ない面もあります。
休日の時位、時間に追われず無駄とも思える程時間をかけて
食事をしたり、飲んでみたりするのもいいものです。
ウチでも来店して、時間がないから早くできるものとか
注文した商品を早く出せとかいう方がいます。
せっかくの休日、立ち食いそば屋ではなく手打ちそば屋に来ているのですから
時間におわれずゆっくりと過ごしてもらいたいものです。
ウチで出す商品は手間も暇もかけた物です。
それを味わって食べてもらいたいものです。
酒も酔っぱらう為というより旨い酒を味わうという飲み方を
してもらいたいです。
そんな私が今考えているのは、江戸のそば屋を体験してもらうイベントです。
お客さんの顔を見てからそばを打ち始める。
そばが切り終わるまで酒を飲んでのんびり待ってもらう。
そんなそば屋をお客さんに体験してもらうイベントです。
実際、体験すると日本酒をそば前と呼ぶ意味も体験をとおして
分かるし、そのあとそばを食べ、そば湯を飲むという一連の流れが
いかに酔っ払いにはいいか分かると思います。
こんな江戸時代のそば屋での過ごし方は、楽しい時間の無駄遣いです。