日本の製造業が製造拠点を海外から
日本へ移転しているとニュースで見かけます。
例えば資生堂、30年ぶりぐらいに去年
栃木県に製造工場を作ったそうです。
何故か。
インバウンドの影響です。
日本の化粧品の質が非常に高い事から
中国人観光客が挙って買うからだそうです。
中国人が資生堂の化粧品を買ったら中国製だったと
笑えない話が結構あったそうで、それなら日本で製造して
本物のmade in Japanを買ってもらおうとの会社の方針だそうです。
人件費はかかりますが、日本であれば品質はまず大丈夫だし
更に高品質の商品を作れる環境下にあります。
価格では代えがたい、品質と安全という日本ブランドに中国人は
お金を出しているのです。
高い、安いではないのです。
飲食店の王将も扱う食材を国産に切り替えたそうです。
これも安心・安全の面からです。
もちろん原価率は上がりますが、国産だから安全だとの信用と
比較した場合、やはり価格ではないんですよね。
振り返ってみて、ウチに来店するお客さんも
ウチができる限り手作りでやっているという信用から
食べに来ていただいていると私は自負しております。
たまにお客さんから「これ、どこから買ってくるの?」と
尋ねられる事があります。
「ウチで作ってます。」と答えると、まあ一様に驚かれます。
お客さんがそば屋の商品は既製品を買って、店で出していると
思われるのも無理はないのです。
けんちんうどん、とろろそば、機械打ちのそば屋は
ほぼレトルト、冷凍食品です。
お客さんに見抜かれているのです。
でもそういった既製品を出す店と一線を画す為に
ウチでは手作りにしているのです。
手作りにすれば、添加物、化学調味料を加えずとも
美味しく作る事が可能ですし、そうした方が旨いです。
お客さんも自家製の方が安心できるでしょう。
ウチは祖父の代から手作りでやっている店です。