私のそばの師匠の師匠は北大路魯山人。
彼の料理は京料理と金沢料理の合作です。
そして彼の料理を吉兆創業者「湯木貞一」が評するに
料亭料理の華美さを排し、素朴にしよう、しようとしていた。
これって湯木さん自身も晩年簡素な盛り付けになってきて
魯山人にちかいようです。
それがわかるのが1978年創刊の「吉兆」と1991年創刊の「白・吉兆」を
比較してみるとわかります。
両者の料理に対する考え方からすると、シンプルな方が良いと
私には思えます。
そのシンプルさをそば屋に置き換えると、じゃあどうすれば良いのか
今の私にはわかりません。
今はウチの看板商品をいかにブラッシュアップさせるかに重きを
おいて考えるばかりです。