今日昼の休み時間仕入れに行きました。
その仕入れの途中バスに揺られながら
魯山人のそば汁について考えてました。
魯山人のそばの汁は煮切り酒・醤油・出汁のみで
作ります。
ただその割合が分からないのです。
色々文献を当たってみるのですが
比率までは載ってません。
そこで魯山人と懇意にしていた吉兆創業者
湯木貞一さんの文献を参考にしてみる事してみました。
何度も湯木さんの文献は読み返しているので
そば汁の比率も頭に入ってます。
味醂・醤油・出汁=1:1:4の比率です。
この比率で味醂の部分を日本酒に置き換えて
まず取り掛かろうと考えをまとめていました。
ここで、あっ、今自分が作っているそば汁の比率が
日本酒・醤油・出汁=1:1:1じゃねえかと。
おいおい、ちょっと醤油の味が濃すぎたんじゃねえか
と気づくに至りました。
そば屋としての汁は今まで通りでいいのですが
魯山人の汁となるとこれは別です。
今の汁だと醤油の味が纏わりついて田舎くさいです。
醤油の味が強く出て、後味すっきりが彼の味だと
自分では考えてます。
このすっきりが切れ味になるんだと私は考えます。
魯山人の陶芸や字をみると切れ味が鋭いのです。
これは彼の料理にも言えるのではないでしょうか。
次回の仕込の時、今日の気づきを活かして
汁を作ります。