以前ピアニスト ホロヴィッツの話をしました。
その際大好きなピアニストで20世紀最大のピアニストだとも書きました。
ラフマニノフを聴いちゃうと、ホロヴィッツの音が軽いだよな~
軽薄に聴こえてしまうんです。
ラフマニノフの奏でる音は重厚、腹にズンっとくる音なんです。
あるロシアの音楽家が「ラフマニノフを聴いた後にホロヴィッツを聴くと
彼はまだまだ小僧っ子だ」と言っていました。
まさにそうなんです。ホロヴィッツの奏でる音は派手で、彼がデビューした時代が
暗かったせいもあり、彼の演奏は受け入れられたです。
ショパンがいう「歌う様にピアノを弾く」演奏を完成させたのはラフマニノフです。
ラフマニノフの演奏フィルムは残っていないので、演奏スタイルがどうだったかは
わかりません。
ホロヴィッツの演奏スタイルというか、指の運び方は鍵盤の上をクモが歩いている様で
ショパンの言っている運指方法です。
20世紀前半のピアノストは、音楽の教科書に出てくる様な音楽家から指導を受けたり
面識があったり非常に羨ましく思えます。