ギャップの差

 俺とお客さんとの間にギャップの差がある。俺は飲み屋としてそば屋を楽しんでもらいたい。お客さんは食事をしにウチに来店する。いわば食堂だ。この差を埋めるのに苦労する。そもそもこの地域でそば屋を食堂と印象付けたのはウチだ。祖父が今から67年前浅草からこの地に引っ越してきて、当初は手打ちそばであったそうだが時期は高度経済成長期である。手打ちでは間に合わなくなり機械打ちになり、ご飯ものも出すようになる。このことによって多くの方に食堂としてイメージを植え付けた。おそらく都内に行って老舗のそば屋に行くこともないだろう。だからそば屋が飲み屋だとは知る由もない。30年近くそば屋だと訴えてきてるがまだまだ理解されるには程遠い。